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空耳人生 友の会 Vol.04

人気TV番組タモリ倶楽部の「空耳アワー」であまりにも有名な安齋肇さんが、公私ともに関わってきた友人をゲストに迎えその “空耳な人生”の極意をアツくユルくお届けするトークイベント『空耳人生 友の会』の4回目が開催されました。

今回のゲストは、2014年に「紫綬褒章」を受章された漫画家のしりあがり寿さん。
お客さんとともに「乾杯」から始まった会でしたが、安斎さん曰く「乾杯という文化は如何なものか?」と会場を笑いにつつみます。

しりあがりさんとの出会いをふり返る前に判明したのが、先ほど乾杯で手にしたビール(ハートランドビール)はしりあがりさんがサラリーマン時代にプランニングしてい事が判明!「これからの時代は“ハート”だと思ったのに“ドライ”が売れた」とまさに現代ビール史の当時の様子をありありと語っていただきました。

しりあがりさんの単行本のデビューは1985年。2015年現在ですでに30年も漫画を描き続けていらっしゃいます。最近は週刊朝日の風刺4コマ漫画を書いているとのことで、国会に見学にもいきましたよ、なんて話も出てきます。
安斎さんとの出会いは、カセットマガジン「TRA」に安齋さんが参加し「虎漫画」を編集していた1994年。その頃企画していた「版画展」の写真を振り返ると、そこには吹越満さんやこだま和文さんなどなどのお顔が。その後安齋さんと劇団NASを立ち上げ、下北沢のスズナリ劇場で公演を始めることに(余談ですが、この劇団を立ち上げるまでを本にしていて、その前書きに安齋さんの「やっぱ、やんなきゃよかった」というコメントが載っているそうです)。

写真を見ながら当時を振り返ると、おなじみのトンデモエピソードが次々に出てきます。
ゲストで出演してもらったNHK教育『できるかな』の“ノッポさん”に、終演後楽屋に呼ばれ「君たちは本気で芝居をやる気があるのか!」と親身に語られ正座して聞いた話。明和電機さんや、グループ魂さん等もゲスト出演したNAS第一回公演は『楽しかったけれど、大変だし、赤字だし、次はもっとゆるくやりたい』とのことで第二回目はすこし小さい小屋で開催し、NASの結成メンバーでもある漫画家のなんきんさんに脚本をお願いしたら、音信不通になり、公演当日、急遽予告編をやることになったり。なぜか安齋さんとしりあがりさんの2人が舞台上で“喧嘩“をさせられたり。。今も当時も悪ふざけを本気でやってきた人たちの話がたくさん出てきます。



後半は2002年より始まった「宿題と工作」をテーマに開催されているシリーズ企画展『宿題工作展』のPVとメイキングを鑑賞。“戦う相手が戦意を喪失する鎧”をつくる様子は笑いどころ満載でしたが、作業そのものは真剣。その工作展から派生したバンド『OBANDOS』の活動の話などなど、最近の交流のお話も。



安齋さんは
「しりあがりさんと何かをやる楽しさは、きっちりとした世界観を持っている人と遊ぶことに似ていて、安心してこちらもさらけ出せる、ぶつかることもあるけれど解放されたそのおもしろさに、イラストレーターの僕はかっこいいことにコンプレックスをもっていて、かっこよいのかんじが曖昧になっていくところがいい。しりあがりさんのあったかいかんじ、すごいんだよ〜」



しりあがりさんは
「安齋さんは、僕の3、4年先輩、こんな先輩がいることの心強さは本当にすごい、先輩っていいですよね〜」

2人の信頼感?共鳴感?妙なゆるさのマイペース具合に、いつもより長めのトークショーとなった空耳人生友の回、第4回ありがとうございました。



悪ふざけや、遊び心を本気で追求すればそれはまさに「嗜好」。 「嗜好」を楽しむこのトークショーですが、次回は漫画家みうらじゅんさんをゲストにお迎え致します。
引き続き、安齋肇さん製作のオリジナルスタンプカードもプレゼント中!スタンプを集めると”何か”がもらえますので、こちらもお楽しみに。

TORANOMON LOUNGE マネージャー



※TORANOMON LOUNGEは、2017年6月29日にRethink Loungeにリニューアルしました。